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【第14回】馬について 初級編

馬は人間の言葉を話すことはできませんが、その動きや表情から、彼らが何を感じているのかを知ることができます。馬の特性を理解し、コミュニケーションを取ることで、信頼関係を築くことができます。次回、馬を見るときにぜひチェックしてみてください。


馬の耳:感情を読む窓口

馬の耳は、感情を表す重要なパーツです。耳の動きや向きによって、馬がどんな気持ちでいるのかを知ることができます。

  • 耳が後ろにぴったり寝ている
     怒りや恐れを感じているサインです。このような状態の馬には近づかないほうが安全です。
  • 耳が前を向いている
     興味を持ったり、集中している状態です。何かに注意を向けているときに見られます。
  • 耳がリラックスして横を向いている
     安心して穏やかな気持ちのときです。この状態の馬は触れ合いやすいでしょう。

馬の目:信頼関係を築くポイント

馬の目は大きく、くりくりと可愛らしいですが、その目には馬の本能と特性が表れています。

  • 両目であなたを見ている
     馬は左右の目で異なる視野を持っていますが、両目であなたを見ているときは、周囲に危険がないと感じて安心している証拠です。これができると、馬との信頼関係が築けていると言えます。
  • 広い視野を持つが、死角もある
     馬の視野は非常に広く、ほとんどの方向を見ることができますが、真後ろだけは見えません。このため、馬の後ろに回るときは驚かせないように、声をかけながら慎重に動くことが大切です。

馬の鼻:敏感な嗅覚

馬の鼻は匂いに非常に敏感です。その嗅覚は人間の1000倍と言われており、匂いで人や環境を判断します。

  • 匂いで信頼を築く
     馬に触れる前に、自分の手を鼻先に持っていき、匂いを嗅いでもらうと安心してもらえることがあります。これは馬に「敵ではない」と伝える行為でもあります。
  • 飼育者の指示を大切に
     馬との触れ合い方は馬ごとに異なります。そのため、触れる際には必ず飼育者や担当者の指示を聞き、馬が安心できる方法で接してください。

馬の特性を知る楽しさ

馬の耳、目、鼻を通じて感情や特性を知ることは、馬との信頼関係を深める第一歩です。馬を見る際は、これらのポイントに注目し、馬の気持ちを感じ取ってみましょう。

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